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接木の経過      [接木]

昨年10/10に接木を行って約3ヶ月が経過しました。
今回の台木は、
①アスコラーナ2~3年生挿し木苗  10本
②ジャンボカラマタ4年生実生苗  1本
③レッチーノ4年生実生苗  2本
④不明実生苗  1本
合計で14本でした。

接ぎ方は、
①標準手法  台の片側を切り込んで、穂を差し込む。
②台と穂の径を合わせて、斜めカットで全面接触させる。
③台と穂の径を合わせて、V字カットで全面接触させる。
④台の片側と穂を斜めカットで部分接触させる。
⑤輸入品の接木ツール(カッター)を使い、組み合わせるように全面接触させる。

結果として、
①芽が出て成長が認められるのは、 3本。
②芽は出ていないが、穂は生きていると思われるのは、 4本。
③穂が退色してきているのは、 3本。
④穂が枯れたのは、 4本。

オリーブは樹液が少なく、カルスの発生が遅く、結果として接ぎの癒合が難しいのでしょう。
接ぐ時期で考えると、
①暖かいときには、樹液の動きは活発でカルスの出も早いと思いますが、細菌増殖によるカット面の劣化も早い。
②暖かいと芽の出が早いが、癒合していないのに芽が出て、結果穂が枯れることも。
③寒いときには、台・穂ともに活動が鈍っているのでカルスの発生はさらに遅いと思うが、接ぎ部の劣化が生じにくい。
④穂から芽が出て癒合したと思われる状態になったら、そこから保温すればより成長を促せる。
⑤水噴霧によって湿度管理がし易い。 カビの防止など。

台木の状態として、
①1~2年生の細い挿し木苗を使う場合、主幹をカットすることによって樹勢が落ちて枯れるリスクがある。
 穂が緑色を保っているのに、台が先に枯れたことがある。
②台をいい状態で接ぐため、事前にポットサイズを上げてコンディションを良くしておく。
③強い台木を選ぶ。  アスコラーナが樹勢が強くて良く思える。
④実生苗は接ぎの成功率が高いとの通説。 ジャンボカラマタの実生台と穂なら尚更かも。

穂は、
①緑味がありながらしっかりと硬さの出た若い枝で、5~8mm径程度がよい気がする。
②できれば生きた小さな芽があるものが望ましい。
③成功率が特に低いカラマタとジャンボカラマタでは、穂からの芽が出にくいので穂は長いほうが芽が出るポイントは多く取れるが、いくつも出てしまうとパワーが分散して枯れることもある。

これは失敗。 接ぎ方④
2015-01-11 003-1.jpg

これも失敗。 接ぎ方②  台のカット面にはカルスが良く出ているのに、密着が不足だったのだろう。
2015-01-11 005-1.jpg

これも失敗。 接ぎ方①  レッチーノ実生台で、しっかり固着はしているのだが、穂が細く力尽きた感じ。
2015-01-14 006-1.jpg

芽の成長が見られるうちの1本。
3本とも接ぎ方①  やはり強く密着させられる模範的手法が優れているということですね。
ただ、台の径半分が枯れこみやすいので、全面で接げればと目論んでのことでした。
2015-01-14 004-1.jpg

年明けに3本と、まだ望みのある4本を屋内に入れました。
気温がさらに下がって、出た芽が萎れるものがありまして、保温することとしました。
芽の成長は促進されているようです。
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